逃避行の記録
骨が軋む音さえ愛しいと思えた愛された記憶が私を駄目にするきみのたったひとつになれないおまえにくだす罪名などない破滅は確定いつだって君の優しさだけが辛かった歪んでごめんねひとりじゃなあんにもできないのねあなたに愛されてあなたに殺されたまぼろしを知っているどうか失わないで侵食される青情けは仇、お前は私に殺される愛を求む様は実に滑稽銃声は君に届かないどうぞ壊して、破片は拾ってやさしくできない戻らない昨日だけが僕に生きる意味をくれたもしもわたしに羽がありましたらきっとあなたの所まで飛んでゆくのに正しいことなんて始めから何ひとつわかっていなかったこれにて終焉あんたのような神様にならなりたくないぜんぶ嘘じゃないって言うなら証明してみせて君の生きた世界はあまりにも広すぎるあなたは泣けない、だからわたしはこの拳を振り下ろすもういないあなたを探しに参りました